右写真は・・・
発芽に成功した「ペレポスト2号ゴールド」を使用した
シンビジュームの地植え栽培10年の株である。
無肥料栽培である。
無肥料で・・・ここまで巨大な株になるには、温室内の夏の期間
連日40℃前後の高温下で、この株になるエネルギーを、
光合成のみで賄っているとは・・・考えにくい。
発芽を援助した「木材腐朽菌」が、シンビの大株をも
エネルギー援助していると考えると、
この巨大株を説明できる。
ペレポスト1kgには約4000キロカロリーのエネルギーが
潜在している。
この潜在エネルギーを・・・リグニン、セルロースを分解することで、
ブドウ糖に変換して、菌糸が菌根に供給している・・・。
ペレポスト以外の培養では、無肥料で、ここまで巨大な
シンビジュームにはなり得ないからである。
肥料を与えた株の巨大さと、株の表情がまるで異なるからである。
ヒマラヤ系のシンビジュームは、シュンランのように、
ラン菌を代えない????
シュンランは代える????
なぜ、シュンランは、ラン菌を生育ステージ変える必要があったのか?
その理由など・・・遊川先生から・・・何時の日にかご教示頂きたいと
想っているのだが・・・・・。
それにしても、シンビジュームには葉を持たない・・・
自身では光合成しないで・・・枯れ落ち葉の産生する糖を
エネルギー源とするものから、写真のように・・・・
巨大になるまで・・・菌を見事に利用した狡猾な
進化は、他のラン科植物には見られない多様な進化である。
宇井 清太はシンビの多様な中から、共通するラン菌を得たから、
ペレポストの発明につながった。
もし、カトレア、デンドロ、パフィオ栽培だったら、ペレポストの
発明はなかった。
なぜなら、それらの属には「葉を持たない」・・・菌従属蘭が
存在しないから、光合成の謎に迫ることを考えもしなかったと思うからである。
世界中のほとんどのシンビ栽培者は「マヤラン」などゼンゼン・・・
カンケイナイ・・・。
そういうことで・・・新種には血眼になる。
こういうばかバカしい業界が「ラン村社会」である。
新種のランのラン菌など・・・全然カンケイナイ!
植物分類学というのは・・・
原種愛好のDNAというのは継承されているが・・・・
本当に原種でないと・・・愛好できないのか?
楽しめないのか???
嬉しくないのか????
適地でない狭い都会の片隅で・・・原種愛好???
人間社会であれば・・・狭い部屋に若い女を拉致して・・
閉じ込めて・・・同居・・・・
一方的な偏愛・・・????
ランは言葉を話さないから・・・そういう愛し方も・・・
可能なのに過ぎない・・・・??
ランの香り。
人間の鼻が嗅ぎ取る・・・「いい香り」という香り。
まったく・・・人間中心。
ランは何時から・・・人間を呼び寄せるために香りを出すように
進化したのか・・・???
なんか・・・自然の法則とだんだん乖離する方向を進んでいる
ラン界ではある・・・・・。
2017年 6月4日 撮影
ペレポスト2号ゴールド使用。
ランの種子は「無胚乳種子」
ラン菌からエネルギーを援助してもらわなければ・・・
絶対発芽できない。
ラン科植物は全て、発芽時は「絶対的菌従属植物」である。
生育途中で、葉緑素がプロトコームに出来、
葉が展葉するにと「光合成」でエネルギーを作り出す。
ラン科植物は、葉が展葉すると「ラン菌」が完全に
必要なくなるのか????
必要なくなるということで・・・これまでのラン栽培は
記述され、これに基づいてラン栽培法は構築され、
フラスコ出しでは、ラン菌が生息していない水ゴケ、
バークなどで「順化」され、大株栽培では・・・ラン菌は完全に
無視削除されて栽培されてきた。
葉が展葉するとラン科植物は、ラン菌の援助を必要としない
「独立栄養植物」に変身するのか。
本当に本当なのか??・
そういうことで、宇井 清太はラン菌生息の培養土
「ペレポスト」を発明開発してきた。
宇井 清太が言いたいのは・・・・
ラン栽培も・・・他の植物と同じように・・・・
種子が発芽できる培養土で栽培すべきものである。
そういうこと。
なぜなら、植物は移動できない。
芽生えた場所で大きく成長し、以降何百年も・・・同じ場所で
生き続ける。
そうであるならば、発芽時にエネルギーを援助した
木材腐朽菌が主役のエリアで・・・葉が展葉した以降も
生き続けているということである。
そういうことでも、葉が展葉すれば・・・ラン科植物は・・・
援助して頂いた「ラン菌 木材腐朽菌」を無造作に、
冷徹に・・・棄てるのか・・・という疑問である。
マヤラン「シュンラン」の論文では、
生育ステージで共生する菌が異なるようになっているが、
(読み違いではないと思うが・・・)
植物は移動できないことを考えると、
木材腐朽菌というのは、枯れ葉があれば、エサがあれば
そこから離れることはありえない。
ランが大きくなれば、能動的に菌を選択するという
ことなのか??・
本当に・・・それがシュンランの生態系なのか?
このペレポストの播種箱内でも、そういう菌チェンジが
行われているのであろうか・・・。
本当に、ランから棄てられた菌は、
ランと別れているのだろうか????
復縁を迫る・・・ことはないのか???
共生関係の謎は、男女の関係のように深遠であり、
科学のメスで解明していることが「全て」なのか???
でもね・・・。
現在でも、多くの愛好家が「ラン菌」が生息していない
水ゴケ・・・などの培養土で栽培しているが、
大自然の法則を削除したラン栽培というのは・・・
本来なら・・・やめるべきものである。
ランは・・・泣き泣きいきている。
だが・・・本当に喜んでいる花の姿ではない・・・。
特に「原種」は、ラン菌と共生した状態で栽培すべきであろう。
科学で進化隆盛してきたラン界が・・・・
いつの間にか科学を削除する姿になっている。
日本の植物園で、ランの生態系栽培している所はあるのか???
偽りの栽培で・・・展示しているのであれば、
それは・・ただの愛好の世界と変わりはない。
原種展示なら・・・当然「ラン菌」共生栽培であろう。
2017年 6月4日 宇井 清太 記
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宇井 清太
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